サラリーマン投資家の資産運用

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投信おすすめ銘柄3選比較 ~全世界株式、米国株式、NASDAQ100どれを選べばいいの~

積立投資、一括投資どちらでも人気の投資信託は(A)全世界株式(オルカン)と(B)S&P500(米国株式)、(C)NASDAQ100の3つの指数連動型投資信託ですね。今回はこれらを比較し、メインの投資先として私ならどれを選ぶのかを解説したいと思います。

各銘柄の説明

(A)全世界株式

2022年現在、投信でオールカントリー(オルカン)といえば多くの投資界隈の皆さんはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)だとすぐにわかると思います。ちなみに、ETF派の方はVTを選ぶと思います。これらは若干参照する指数が違いますが、値動きはほぼ一緒なので、eMAXIS Slim 全世界株式について解説します。

中身としては「全世界の大型・中型株式約3000銘柄を時価総額に則った割合で保有」していくものです。現在は米国株式が約60%を占めます。今後他国の成長や米国の衰退があれば勝手にそれらの割合が組み換えられるため、将来に亘って持ち続けても比較的安心な商品だと思っています。ただし、ここ10年くらいのような米国株の好調が今後も続いた場合、他の指数と比較して米国株の割合が低いので値上がり益が相対的に悪くなる点がデメリットとなります。

(B)S&P500

S&P500は「米国を代表する約500の企業の株価指数」です。全米の時価総額の合計の約80%を占めます。このS&P500の構成銘柄は定期的に入れ替えが行われており、常に米国の優良な500社に分散投資することができます。近年のグローバル化により、米国企業と言いつつも多くの企業が全世界で商売をしていますので、米国の景気だけではなく、世界全体の景気がある程度時価総額に反映されていると考えることができます。しかし、米国株式市場に上場していない企業については採用対象とならないので500社に分散していても米国企業に集中投資していることは変わらない、という点に注意です。

(C)NASDAQ100

NASDAQ100は「米国NASDAQ市場を代表する銘柄約100社の株価指数」です。S&P500との違いは投資する企業数もそうですが、最大の差はS&P500がニューヨーク株式市場とNASDAQ市場の銘柄を採用するのに対して、NASDAQ100はNASDAQ市場の銘柄からしか採用されないということです。そのため、S&P500と比較して分散のされ具合は銘柄数の減少以上に小さくなっていると感じます。NASDAQ100はITバブル崩壊以降、かなり堅調に推移していますが、ITバブル崩壊時には時価総額の90%以上が吹き飛んだこともあり、先に紹介した2つの指数と比較するとリスクが高い投資先となります。

各銘柄の比較

各銘柄の直近3年間の成績をまとめると下のようになります。

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オルカンとS&P500はこの3年間はリスクがほぼ同じでリターンはS&P500が勝っています。一方、NASDAQはリスクが大きく、3年間累計では他の指数を大きく上回っているものの、ここ1年と半年ではどちらもS&P500にリターンで負けています。これらの比較結果を見るとS&P500をメインにした方がいいように感じますね。

どの銘柄をメインの投資先にするべきか

さて、お待ちかねのおすすめ投資先の結論ですが、投資方法によって変わります。私の結論は以下の通りです。

積立投資:S&P500

一括投資:オルカン

ちなみに、成績だけを考慮すれば一括投資もS&P500がおすすめとなります。さて、ではなぜこのような結論となったのかを説明します。

まず、積立投資(実際は数値上は一括投資も)をS&P500とする理由ですが、パフォーマンスが安定しており、現在全世界の時価総額の60%を占める米国が今後も世界経済の成長を牽引していくと考えられるためです。おそらく20年は今後も米国主導は変わらないと見ています。

次に、なぜ一括投資でオルカンを選択したかですが、これはメンタル面の安定性のためです。米国株式(S&P500)は当然ほとんどが米国企業ですので、米国中央銀行の金融政策による影響が少なからずあります。金融緩和やテーパリングなどです。これによって短期的に急騰、急落する可能性が残り、一括投資直後に急落が起こると狼狽売りなどをしてしまう可能性があります。もちろん、理屈上はそのまま持っておけば戻るわけですが、投資において感情の影響というのは大きく、減っていく資産を毎日確認しているような日々を送るのは精神上よくないですし、それが続くと仕事やプライベートにも影響が出、ツラくなって狼狽売りして退場。なんてこともあり得ます(事実、5%程度の少しの下落でもTwitter上で退場者がたくさん見られます)。S&P500とオルカンを比較するとオルカンの方が分散されている分、値動きも穏やかなので一括投資後に下落が起こった際に踏みとどまれる可能性が高いと考えました。

最後に

いかがだったでしょうか?読者は投資初心者を想定して書いていますので、最後に投資の際に心にとめていただきたいことを一つ。

「投資は負けないことが大事です。自分が思っているよりご自身のリスク許容度は小さいので、最初は最悪失っても挽回できる額で投資し、値動きになれましょう。」

以上になります。読んでいただきありがとうございました!

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